ハイビスカスは鮮やかな花を長く楽しめる植物として人気ですが、「何年もつのか(=寿命)」は品種・育て方・気候条件によって大きく変わります。
以下に、ハイビスカスの種類別の寿命の目安と、長生きさせるためのポイントを詳しく解説します。
目次
ハイビスカスの種類と寿命の違い
熱帯性ハイビスカス(トロピカル・ハイビスカス)
- 代表的な品種:ローザ・シネンシス系
- 寿命の目安:5〜10年程度(適切な管理で20年を超えることも)
- 特徴:
- 本来は熱帯地域の植物。
- 日本の本州以北では冬越しが難しいため、鉢植えでの栽培が一般的。
- 寒さに弱く、気温10℃以下では葉を落としたり枯死することも。
耐寒性ハイビスカス(宿根性・多年草タイプ)
- 代表的な品種:モスキートハイビスカス、ハーディハイビスカス(Hibiscus moscheutos など)
- 寿命の目安:5〜15年程度
- 特徴:
- 冬に地上部は枯れるが、根が生きていれば春にまた芽吹く。
- 北海道や東北地方でも地植え可能な品種もある。
品種による寿命の差
- 園芸品種の中には、挿し木や接ぎ木で増やされたものが多く、寿命が短めなものもあります。
- 一方、原種系に近いハイビスカスやしっかりした管理下で育てた株は、数十年に渡って生育可能なこともあります。
ハイビスカスを長生きさせるための管理ポイント
冬越し対策
- 鉢植えの場合は室内や温室で管理(最低10℃以上を保つ)。
- 地植えの場合、耐寒性のある品種を選ぶことが大前提。
- 室内でも日当たりの良い場所で管理(特に南向きの窓辺など)。
適切な剪定
- 毎年秋または春に古くなった枝や伸びすぎた枝を剪定することで、株の若返りを図れる。
- 定期的に剪定することで、花付きも良くなり、株の寿命も延びる。
肥料管理
- 生育期(春〜秋)に月1〜2回程度の液体肥料が有効。
- 冬は肥料を控えめにして株を休ませる。
鉢替え(根詰まり防止)
- 鉢植えの場合は1〜2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えると良い。
- 古い根を軽く剪定して、新しい土を補充することで根の更新が促される。
実際に「10年以上」生きている例
- 沖縄や奄美大島などでは、庭植えで数十年単位で生きているハイビスカスも存在します。
- 関東以北でも、室内越冬で10年以上育てている園芸愛好家も多数。
まとめ

種類 | 寿命の目安 | 特徴 |
---|---|---|
熱帯性ハイビスカス | 5〜10年(管理次第で20年以上) | 寒さに弱く、冬越しが必要 |
耐寒性ハイビスカス | 5〜15年 | 宿根草として毎年芽吹く。地植え可能 |
原種に近い丈夫な品種 | 10〜30年超えも可能 | 沖縄などでは半木本化し、庭木のようになることも |
補足:寿命がきたときのサイン
- 毎年の花つきが悪くなる
- 葉が小さくなり、成長が鈍る
- 根が腐ってきて植え替えても回復しない
→こういった兆候が見られたら「更新剪定」や「挿し木」で株を若返らせましょう。
以上、ハイビスカスは何年もつのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。