アサガオを元気に育てて美しい花を咲かせるためには、「いつ・どのように肥料を与えるか」がとても重要です。
肥料を与えるタイミングを間違えると、花が少なくなったり、葉ばかり茂る「つるボケ」状態になることもあります。
ここでは、アサガオの生育段階に合わせた肥料の与え方を、詳しく解説します。
目次
肥料を与え始めるタイミング
アサガオの肥料は、種まきから2~3週間後、本葉が2~3枚ほど出た頃から与え始めるのが適切です。
この時期には根がしっかり張り始めており、栄養を吸収する力がついています。
早すぎる施肥は根を傷める原因になるため、双葉のうちはまだ与えないようにしましょう。
肥料の種類と選び方
アサガオには、以下のような肥料が適しています。
化成肥料
N-P-K(窒素・リン酸・カリウム)がバランス良く含まれているタイプを選びましょう。
特に花をたくさん咲かせたい場合は、リン酸(P)を多く含むタイプを使うと効果的です。
液体肥料
水に溶かして使う液肥は、即効性が高く扱いやすいのが特徴です。
1000~2000倍に薄めて、7~10日に1回程度与えましょう。
濃度が高すぎると根が傷むため、必ず薄めて使うことが大切です。
有機肥料
牛糞・鶏糞・魚粉などの有機肥料は、ゆっくりと効きながら土を豊かにする働きがあります。
植え付け前に完熟タイプを少量、土に混ぜ込んでおくと、長期的に栄養を供給できます。
生育段階別:肥料の与え方と頻度
成長初期(本葉2~3枚〜つるが伸び始めるまで)
- 薄めた液体肥料(1000~2000倍)を週1回ほど与えます。
- 濃度は通常より1/3〜1/2程度にして、根の負担を避けましょう。
- 土が乾いているときに与えると根焼けを起こすため、先に水やりをしてから30分後に肥料を与えるのが理想です。
成長期(つるが伸び始めて勢いづく時期)
- 液体肥料を引き続き週1回与え、必要に応じて緩効性の粒状肥料を追肥します。
- 粒状肥料は株元から少し離して、根に触れないように置きます。
- つるが長く伸びてきたら、窒素(N)分を控えめにするのがポイントです。葉ばかり茂る「つるボケ」を防ぎます。
開花期(つぼみ~開花中)
- 花を長く楽しむために、リン酸(P)とカリ(K)を多めに含む肥料に切り替えましょう。
- 液体肥料は週1回、粒状肥料は月1回ほどで十分です。
- 開花後半には追肥を減らして、株を疲れさせないようにします。
肥料を与えるときの注意点
- 過剰施肥に注意
肥料を与えすぎると、根が「肥料焼け」を起こして枯れることがあります。パッケージの指示量を超えないようにしましょう。 - 水やりとのバランス
肥料を与える前には、必ず土を湿らせておくこと。乾燥した状態で施すと根がダメージを受けます。 - 高温多湿時の調整
真夏は肥料の効きが早くなるため、濃度や頻度を控えめにします。液体肥料を薄めにするか、与える間隔を1〜2週間に延ばしましょう。 - 塩類集積のケア
鉢の表面に白い粉が出た場合は、肥料成分が溜まっているサインです。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをして洗い流します。 - 日照との関係
肥料は日光が十分に当たることで効果を発揮します。日照不足のときは施肥を控え、まずは光環境を整えることが大切です。
まとめ
- 肥料は本葉2~3枚が出た頃からスタート
- 成長期は週1回・液肥中心、開花期はリン酸とカリを重視
- 窒素の与えすぎに注意し、「つるボケ」を防ぐ
- 乾いた土や真夏の高温時には施肥を控える
これらを守ることで、アサガオはしっかり根を張り、鮮やかな花を長く楽しめます。
肥料は「量よりバランス」「早すぎず、やりすぎず」が成功の鍵です。
以上、アサガオの肥料はいつから与えればいいのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
