ポルトガル語で「薔薇」は “rosa” といいます。
この言葉は単に花の名前だけでなく、色・象徴・文化・文学表現など、多くの意味と背景を持つ語です。
以下で、わかりやすく整理して解説します。
目次
基本の意味と使い方
| ポルトガル語 | 日本語の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| rosa | 薔薇 / ピンク色 | Eu adoro o perfume das rosas.(薔薇の香りが大好き) |
| a camisa é rosa | シャツはピンクだ | ※色名rosaは性・数によって変化しません |
色としての「rosa」のポイント
- camisa rosa(ピンクのシャツ/女性形でも変化しない)
- camisas rosa(複数形でもそのまま)
- 似た表現:cor de rosa(ピンク色), rosado/rosada(バラ色・ピンクがかった)
色別に変わる「薔薇」の象徴
| 色 | ポルトガル語名 | 象徴的な意味 |
|---|---|---|
| 赤 | rosa vermelha | 愛・情熱 |
| 白 | rosa branca | 純潔・平和 |
| 黄 | rosa amarela | 友情・喜び |
| ピンク | rosa cor-de-rosa | 感謝・優しさ |
| 青 | rosa azul | 神秘・夢・非現実 |
特に 恋人の日(Dia dos Namorados) には、赤い薔薇を贈る習慣があります。
(ブラジルでは6月12日、ポルトガルでは2月14日)
慣用表現・ことわざ
| 表現 | 意味・解釈 |
|---|---|
| “Não é um mar de rosas.” | 「薔薇の海ではない → 楽ではない/バラ色ではない」 |
| “Foi um mar de rosas.” | 「すべて順調だった」 |
| “Correu às mil maravilhas.” | 「千の驚きのようにうまくいった → 全て完璧だった」 |
※「Deu tudo às mil rosas」という表現は不自然なため、上記が正しい言い回しです。
文学・詩・音楽における「rosa」
薔薇はポルトガル語圏の文学・音楽でも豊かに使われる象徴です。
- 文学:フェルナンド・ペソア、ルイス・デ・カモンイスなどの詩に、薔薇=愛・美の象徴として登場
- 音楽:ブラジルの作曲家ピシンギーニャによる名曲 “Rosa” など
- 詩語としての役割:儚さ、美しさ、愛の痛みなどを象徴
薔薇に関する植物語彙(覚えておくと便利)
| ポルトガル語 | 意味 |
|---|---|
| roseira | 薔薇の木/ローズブッシュ |
| pétalas | 花びら |
| espinhos | とげ |
| botão de rosa | つぼみ |
| (補足)rosal | 薔薇園・バラが茂る場所 |
まとめ
- 「薔薇」はポルトガル語で rosa
- 色としての rosa は 性・数に変化しない特別な形容詞
- 赤・白・黄色などの薔薇の色ごとに象徴的な意味があり、日常会話・詩・音楽にも深く登場
- 慣用句「Não é um mar de rosas」(楽ではない)は覚えておきたい表現
以上、薔薇のポルトガル語についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
