マリーゴールド(Marigold)は、明るいオレンジや黄色の花を長期間にわたって咲かせる人気の花です。
独特の香りを持ち、花壇やプランターを華やかに彩るだけでなく、野菜と一緒に植える「コンパニオンプランツ」としても知られています。
ここでは、マリーゴールドの開花時期・品種ごとの違い・育て方のコツ・利用方法を詳しく紹介します。
開花時期:マリーゴールドはいつ咲く?
マリーゴールドの開花時期は、一般的に6月から10月にかけてです。
温暖な地域では、霜が降りる11月頃まで咲き続けることもあります。
ただし、気候や栽培環境によって多少の差があります。
たとえば
- 北海道・東北地方 … 6〜9月
- 関東〜近畿地方 … 6〜10月
- 九州・沖縄地方 … 5〜11月
春に苗を植えると、初夏には花を咲かせ、秋まで長く楽しむことができます。
ポイント
日本では一年草として扱われますが、原産地のメキシコなどでは多年草として越冬することもあります。
品種による開花時期と特徴の違い
マリーゴールドにはいくつかの主要な品種があり、それぞれ花の大きさや咲く時期に特徴があります。
フレンチマリーゴールド(Tagetes patula)
- 【開花期】6月〜10月
- 【特徴】背丈が低く、鉢植えや花壇の縁どりに最適。
- 【花色】オレンジ・黄色・赤など鮮やかで多彩。
- 【ポイント】高温多湿にも比較的強く、長期間花を楽しめます。
アフリカンマリーゴールド(Tagetes erecta)
- 【開花期】7月〜10月
- 【特徴】背丈が高く、大輪の花が咲く豪華な品種。
- 【花色】明るい黄色や濃いオレンジ。
- 【ポイント】真夏の強光線にも耐えるが、極端な高温では花つきがやや落ちることもあります。
シグネットマリーゴールド(Tagetes tenuifolia)
- 【開花期】6月〜10月
- 【特徴】繊細な葉と小さな花が特徴で、軽やかな印象。
- 【ポイント】香りが強く、花は料理の彩り(エディブルフラワー)として利用されることもあります。
栽培のコツ
マリーゴールドは初心者にも育てやすい植物です。
以下のポイントを押さえると、長く花を咲かせることができます。
日当たり
日光がよく当たる場所を好みます。
1日6時間以上、日差しが当たる場所で栽培しましょう。
土壌
排水性の良い土が適しています。
市販の培養土で十分育ちますが、水はけが悪い場合は軽石や腐葉土を混ぜると良いでしょう。
水やり
乾燥には強いですが、過湿に弱い植物です。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるのが基本です。
肥料
成長期に緩効性肥料を与えると花付きが良くなります。
肥料が多すぎると葉ばかり茂るので注意。
花がら摘み・切り戻し
咲き終わった花をこまめに摘み取ると、次々と新しい花を咲かせます。
夏場に軽く切り戻すことで、株が若返り、秋にも再び花を楽しめます。
マリーゴールドの利用と役割
コンパニオンプランツとしての利用
マリーゴールドは、トマト・ナス・キュウリなどの野菜と一緒に植えると害虫を減らす効果があるとされています。
特に、ネコブセンチュウという根に害を与える虫の発生を抑える作用が知られています。
※ただし、混植で完全に防除できるわけではなく、効果は「被害の軽減」と考えましょう。
香りの効果
マリーゴールド特有の香りは、蚊やアブラムシを寄せつけにくいとされており、ガーデニングでも重宝されています。
観賞・装飾
その華やかな色彩から、花壇・寄せ植え・切り花など、あらゆるシーンで活躍します。
シグネット系の花はエディブルフラワーとしてサラダなどに添えることもありますが、一般的なマリーゴールド(Tagetes erecta / patula)は観賞用が基本です。
注意点:キンセンカ(Calendula)との混同に注意
「マリーゴールド」という名前は、しばしばキンセンカ(Calendula officinalis)を指すことがあります。
ハーブティーやスキンケア製品に使われるのはキンセンカ(Calendula)であり、園芸用マリーゴールド(Tagetes)とは別種です。
見た目は似ていますが、用途や性質が異なるため注意しましょう。
まとめ
- 日本でのマリーゴールドの開花時期は6〜10月(温暖地では11月頃まで)
- 一年草扱いが基本。春に植えて秋まで楽しむ。
- 品種ごとに花の大きさ・咲き方が異なる
- 日当たり・水はけ・適度な肥料が長く咲かせるコツ
- 防虫効果や観賞性も高く、家庭菜園にも最適
マリーゴールドは、夏から秋の庭を明るく彩る代表的な花です。
初心者でも育てやすく、花壇を彩るだけでなく、野菜と共存できる頼もしい存在。
季節の変わり目に、ぜひ植えてみてはいかがでしょうか。
以上、マリーゴールドは何月の花なのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
