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マリーゴールドと西日について

西日,イメージ

マリーゴールドは、鮮やかな花色と育てやすさから人気の高い一年草です。

しかし「西日が強い場所でも大丈夫?」と心配する方も多いでしょう。

この記事では、マリーゴールドと西日の関係、そして強い日差しの下でも元気に育てるポイントを詳しく解説します。

目次

西日の特徴と植物への影響

強い直射日光

西日は午後から夕方にかけての強い光線で、真夏には非常に強烈になります。

このため、植物の葉が焼けたり、花色が褪せたりすることがあります。

高温と反射熱

建物の壁やアスファルトの照り返しによって、周囲の温度が急上昇します。

鉢植えでは特に、鉢の側面が熱を持ち、根が傷むケースも少なくありません。

乾燥

強い西日によって土の表面温度が上がり、水分が急速に蒸発します。

その結果、植物が乾燥ストレスを受けやすくなります。

マリーゴールドの特性

耐暑性に優れる

マリーゴールドはもともとメキシコ原産の植物で、高温や強い日差しに強い性質を持っています。

そのため、西日が当たる環境でも十分に育てることが可能です。

ただし、極端な高温多湿では花付きが一時的に悪くなることもあるため、風通しを確保することが大切です。

日当たりを好む

マリーゴールドは1日6〜8時間程度の直射日光を好みます。

基本的に日なたでよく育ちますが、真夏の西日が過度に強い場所では、午後の数時間だけ軽い遮光(遮光率30〜40%)を行うと花や葉の傷みを防げます。

水分管理

マリーゴールドは乾燥には比較的強いものの、極端な乾きには注意が必要です。

特に西日が当たる場所では、土壌が短時間で乾燥するため、朝にしっかり水やりを行い、夕方に乾いていた場合のみ株元へ補水するようにしましょう。

西日を受けるマリーゴールドの栽培ポイント

水はけと保水のバランスをとる土壌

マリーゴールドは水はけが良く、それでいて適度に保水性のある土壌を好みます。

おすすめの配合は以下の通りです。

赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2

鉢植えの場合は底に排水穴を設け、過湿にならないようにしましょう。

水やりは「朝が基本」

高温の昼間や夜遅くの水やりは、病気の原因になります。

朝のうちに株元へゆっくり2回に分けて水を与えると、根が深く張り、乾燥にも強くなります。

極端に乾く場所では、夕方に土の表面を確認して必要に応じて補水します。

マルチングで乾燥と地温上昇を防ぐ

土の表面にバークチップや稲わらなどを敷くと、水分の蒸発を防ぎ、地温を安定させることができます。

特に西日の当たる鉢やプランターでは、明るい色のマルチング材が効果的です。

風通しを確保する

株間を20〜30cm程度あけて植えることで、風通しが良くなり、過剰な熱や湿気がこもるのを防げます。

また、風通しが悪いとうどんこ病や灰色かび病が発生しやすくなるため注意しましょう。

西日に強いマリーゴールドの品種

マリーゴールドにはいくつかの種類がありますが、西日にも強い品種を選ぶとより安心です。

  • フレンチマリーゴールド(Tagetes patula)
    分枝がよく、コンパクトで連続開花しやすい。鉢植えや花壇の縁取りに最適。
  • アフリカンマリーゴールド(Tagetes erecta)
    草丈が高く、大きな花を咲かせる品種。風通しを確保すれば真夏でも元気に育つ。
  • シグネットマリーゴールド(Tagetes tenuifolia)
    細かい葉と小さな花が特徴。耐暑性・耐乾性が特に高く、真夏の西日環境におすすめ。

害虫・病気対策

害虫

西日環境ではアブラムシ・コナジラミ・ハダニが発生しやすくなります。

葉裏を定期的に観察し、見つけ次第、水で洗い流すか、園芸用殺虫スプレーで早めに対処しましょう。

病気

風通しの悪さや過湿によって、うどんこ病灰色かび病が発生することがあります。

葉面散水を避ける・朝に水やりを行う・株間をとるといった基本管理が予防になります。

長く花を楽しむためのコツ

  • 花がら摘み(デッドヘッド)をこまめに行うと、次々と花が咲き続けます。
  • 肥料は控えめに。窒素が多すぎると葉ばかり茂り、花が少なくなります。
    リン酸を多めに含む液肥を10日に1回程度与えると良いでしょう。
  • 黒い鉢は避ける。黒鉢は熱を吸収しやすく、根が傷む原因になります。白やテラコッタ製、または二重鉢構造のものを選びましょう。

まとめ

マリーゴールドは日光を好み、耐暑性にも優れた花ですが、真夏の西日は強烈で、乾燥や反射熱によるダメージを受けることもあります。

そのため、

  • 朝の水やり
  • 水はけと保水のバランスのとれた土づくり
  • マルチングや遮光ネットでの温度調整
  • 風通しの確保
    といった対策を行うことで、より美しい花を長く楽しむことができます。

適切な管理を行えば、西日の当たる環境でもマリーゴールドは元気に咲き続けます。

ぜひ今年の夏は、あなたの庭やベランダでも黄金色の花を咲かせてみてください。

以上、マリーゴールドと西日についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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