薔薇(バラ)は、英語で “rose” と呼ばれる世界で最も有名な花の一つです。
古くから「愛」や「美」の象徴として親しまれ、その色や本数によって意味が変わることで知られています。
英語圏では、花を通じて感情を伝える「Floriography(花言葉の文化)」が発展し、特に薔薇は深いメッセージを託す花として大切にされてきました。
ここでは、色ごとの花言葉・本数が持つ意味・色の組み合わせの象徴を詳しく解説します。
色ごとの花言葉(Language of Roses by Color)
赤い薔薇(Red Roses)
花言葉: Love(愛)、Passion(情熱)、Courage(勇気)
意味と背景
赤いバラは愛を象徴する最も伝統的な色です。深い情熱や献身的な想いを伝える花として、バレンタインデーやプロポーズ、記念日の贈り物に最適です。
ピンクの薔薇(Pink Roses)
花言葉: Grace(優美)、Gratitude(感謝)、Joy(喜び)
意味と背景
優しさや感謝の心を伝える色。淡いピンクは「優雅さ・幸福感」、濃いピンクは「感謝・敬意」の意味が強く、上品で温かい印象を与えます。
白い薔薇(White Roses)
花言葉: Purity(純潔)、Innocence(無垢)、Reverence(敬意)
意味と背景
純粋な愛や新しい始まりを象徴します。結婚式や祝福の場面でよく使われるほか、亡き人への追悼や尊敬の意を込めて贈られることもあります。
※英語では “new beginnings” の意味も見られますが、主には「清らかさ・敬意」の象徴です。
黄色い薔薇(Yellow Roses)
花言葉: Friendship(友情)、Joy(喜び)、Caring(思いやり)
意味と背景
明るく社交的な印象を持つ黄色は「友情のバラ」として知られています。かつては「嫉妬」や「不実」の象徴とされた時代もありますが、現在では「親しみ」「励まし」を伝える前向きな花として人気です。
オレンジの薔薇(Orange Roses)
花言葉: Passion(情熱)、Desire(魅力・欲求)、Enthusiasm(熱意)
意味と背景
赤と黄色の中間色として、恋の始まりや強い惹かれを表します。感情が高まったときや、新しい恋への期待を伝える花です。
紫・ラベンダーの薔薇(Purple / Lavender Roses)
花言葉: Enchantment(魅了)、Love at First Sight(一目惚れ)、Royalty(高貴)
意味と背景
神秘的で上品な印象を持つ紫の薔薇は、「高貴な愛」「一目惚れ」の象徴。気品ある美しさを称える贈り物にぴったりです。
本数ごとの花言葉(Meaning by Number of Roses)
薔薇は本数によってもメッセージが変わることで有名です。
以下は、英語圏で一般的に知られる代表的な意味です。
| 本数 | 花言葉(英語) | 意味(日本語) |
|---|---|---|
| 1本 | Love at first sight / You are the one | 一目惚れ・あなたしかいない |
| 2本 | Mutual love | 互いの愛 |
| 3本 | I love you | 愛しています |
| 6本 | I want to be yours | 私のものになって |
| 9本 | Eternal love | 永遠の愛 |
| 12本 | Be mine / Marry me | 私のものになって・結婚してください |
| 24本 | I’m thinking of you 24 hours a day | いつもあなたを思っています |
| 36本 | I’m head over heels in love | 心から愛しています(深い愛情) |
| 50本 | Unconditional love | 無条件の愛 |
補足
本数の意味は国や文化、フローリストの解釈によって多少異なります。
「象徴的なメッセージ」として受け取るのが自然です。
色の組み合わせによる花言葉(Combination of Colors)
- 赤+白の薔薇: Unity(団結・調和)
- 赤+黄色の薔薇: Joyful feelings(幸福・喜び)
- ピンク+白の薔薇: Grace & Innocence(上品さと純潔)
※「永遠の幸福」とも解釈される場合があります。
歴史的背景と文化的意味(History and Symbolism)
薔薇の花言葉は、19世紀ヴィクトリア朝のイギリスで特に広まりました。
当時は「花で気持ちを伝える」文化が盛んで、言葉にできない感情を花の組み合わせや色で表現していたのです。
この「Floriography(花言葉文化)」の流れは、今日まで受け継がれ、世界中で愛の象徴として薔薇が贈られています。
まとめ:色と本数で想いを込めた贈り方を
薔薇は、色・本数・組み合わせで無限に意味が広がる花です。
愛を伝えるとき、感謝を表すとき、友情を示したいとき、贈る相手のイメージや伝えたいメッセージに合わせて選べばその薔薇は言葉以上の想いを届ける贈り物になります。
最後に
薔薇は単なる花ではなく、「感情を伝える言語」です。
相手を思い浮かべながら色と本数を選び、自分の想いを花に託してみてください。
その一輪が、きっと心に残るメッセージとなるでしょう。
以上、薔薇の英語の花言葉についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
