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ハイビスカスはどこの国の花なのか

ハイビスカス,イメージ

ハイビスカス(Hibiscus)は、熱帯から亜熱帯の広い地域に分布する植物で、一つの特定の国の花というよりも、複数の国や地域で象徴的な意味を持っている花です。

ただし、いくつかの国では「国花」や「州花」に指定されており、特に象徴的な存在となっています。

以下に、ハイビスカスが重要視されている国とその背景を詳しく解説します。

目次

ハイビスカスと関わりの深い国々

マレーシア(Malaysia)

  • 国花:ブンガ・ラヤ(Bunga Raya)という名で知られる赤いハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis
  • 採用年:1960年に正式に国花に制定
  • 意味・象徴性
    • 5枚の花びらは、マレーシアの国教であるイスラム教の五柱(五つの基本信条)を表す。
    • 赤い色は勇気や生命、活力を象徴。
    • 多民族国家としての調和と統一を象徴する花として選ばれた。

ハワイ(アメリカ合衆国の州)

  • 州花:ハイビスカスの一種であるイエロー・ハイビスカス(Hibiscus brackenridgei)
  • 州花に選ばれた理由
    • ハワイの島々に自生する固有種であり、豊かな自然や文化の象徴
    • ハワイではレイや髪飾りなどに広く使われ、アロハ精神や歓迎の意を表す花。
  • 文化的意味
    • ハイビスカスは女性の美しさ、愛、友情、そして新しい始まりの象徴。
    • 観光業やおもてなしの文化に深く結びついている。

韓国(大韓民国)

  • 国花:ムグンファ(無窮花、Hibiscus syriacus
  • 注意点:これはハイビスカスの一種ですが、一般に日本で「ハイビスカス」と呼ぶHibiscus rosa-sinensisとは別種。
  • 意味・象徴性
    • 「無窮」は「永遠に続くもの」という意味で、不屈の精神と国家の繁栄を象徴する。
    • 歴史的には朝鮮王朝時代から親しまれてきた花。

その他の国や地域での位置づけ

インド

  • ヒンドゥー教では、赤いハイビスカスが女神カーリー(Kali)への捧げものとして使われる。
  • 宗教的な意味が強く、神聖な花として扱われる。

中国

  • ハイビスカスは「木槿(もくきん)」とも呼ばれ、詩や絵画に登場する。
  • 美と短命の象徴として、儚い美しさを象徴することもある。

タヒチやポリネシア諸島

  • ハイビスカスは日常的に女性の髪飾りとして用いられる。
  • 左耳に挿せば既婚/右耳なら独身という意味合いを持つ。

ハイビスカスが象徴するもの(文化・意味)

象徴するもの意味
美しさ特に女性の美しさ、エレガンスを象徴
愛・情熱鮮やかな色合いから、強い感情の象徴
儚さ一日花であることから、命の儚さや美の移ろい
南国のリラックス熱帯の花として、バカンスや開放感の象徴
調和と多様性多民族国家や多文化社会での調和の象徴

まとめ

ハイビスカスは一つの国だけの花というよりも、多くの文化で愛され、象徴的な意味を持っている国際的な花です。

特に、

  • マレーシアでは国花(ブンガ・ラヤ)として、
  • ハワイでは州花として、
  • 韓国では同属のムクゲが国花として、
  • インドや中国では宗教・文化的な意味を持ち、
  • ポリネシアやタヒチでは日常の伝統装飾として

重要な役割を果たしています。

以上、ハイビスカスはどこの国の花なのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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