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ハイビスカスは合弁花なのか

ハイビスカス,イメージ

ハイビスカス(Hibiscus)は「合弁花(ごうべんか)」です。

これは植物学的な分類の一つで、花の形や構造に基づいて決まります。

以下で詳しく解説します。

目次

合弁花とは?

定義

合弁花とは、花冠(かかん)——つまり花びらの部分が互いにくっついて一体化している花のことを指します。

この「くっついている」とは、基部(根元のほう)で花びら同士が合着している状態のことです。

ハイビスカスの花の構造

ハイビスカスの花をよく観察すると、以下のような特徴があります。

花冠は合弁

  • ハイビスカスの花びらは5枚に見えますが、根元の部分で合着しているため、これは合弁花に分類されます。
  • 花びらの上部は広がっていて、個別に見えるため「離弁花(りべんか)」と見間違いやすいですが、下のほうでしっかりとくっついています。

目立つ雄しべと雌しべ

  • ハイビスカスは雄しべ(おしべ)と雌しべ(めしべ)が融合した「合体柱頭」という構造をしています。
  • 雄しべの一部が筒状になって、雌しべを包み込むように突出しているのが大きな特徴です。

その他の特徴

  • 萼(がく)と呼ばれる部分が、花の根元を包んでいて、つぼみの時に花を守ります。
  • 萼も「合萼(ごうがく)」になっていて、5つの萼片が合着しています。

合弁花の分類上の位置

植物分類では、合弁花は「双子葉植物」の中の一グループに含まれます。

  • 双子葉植物 → 合弁花類(例:ヒルガオ、アサガオ、ツツジ、ハイビスカス)
  • 離弁花類(例:サクラ、ウメ、バラ)

ハイビスカスの分類まとめ

項目内容
属名Hibiscus(フヨウ属)
アオイ科(Malvaceae)
花冠合弁花(根元で花びらが合着)
雄しべ・雌しべ雄しべが筒状に合着し、中央から雌しべが伸びる
花びらの枚数5枚(に見えるが、基部で合着)

合弁花と離弁花の見分け方のポイント

比較項目合弁花離弁花
花びらの接着根元でくっついている花びらが1枚ずつ独立している
花の形ラッパ状・筒状・漏斗状が多い開ききった形が多い
ハイビスカス、アサガオ、ツツジサクラ、ウメ、バラ、タンポポ

まとめ

ハイビスカスは明確に合弁花であり、花冠の構造や雄しべ・雌しべの特徴も、合弁花に典型的な性質を持っています。

合弁花の代表種のひとつとして、園芸や植物学でもよく例に挙げられる植物です。

以上、ハイビスカスは合弁花なのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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